将来の資金手当てに銀行融資枠(コミットメントライン)利用が急増
最近、銀行があらかじめ設定した金額の上限内でいつでもお金を借りられる銀行融資枠(コミットメントライン)の契約を結ぶ企業が急増しているそうです。
企業側としては、マイナス金利政策で低金利のうちに、長期で固定できる融資枠を確保しようとしているようです。銀行から毎回審査を受けずに短期の融資を受けられる点が魅力だそうです。
銀行側も貸出残高が伸びない状況で、手数料収入の為に積極的な営業を行っているということだそうです。
そもそも銀行融資枠(コミットメントライン)というのは、企業が起動的に資金を調達出来る為に考えられた制度で、個人で言えばカードローンの様なものです。不測の事態が起きた場合などに銀行の審査を待っていては対処が遅れるという時のために、融資枠を契約しておき、その範囲内で(手数料は別途必要ですが)審査無しで融資を受けられるというものです。
財務省によれば2016年度の内部留保は約406兆円、その内、約210兆円が現預金となっているとのことで、手許現金は厚い様に思われますが、それでも将来不安からコミットメントラインを結ぶ企業があるということですね。
将来の不安は企業であれば中期、長期経営計画を立ててしっかり実行するということで解消して行って欲しいものです。