銀行カードローンの「即日融資」を停止、警察への照会が必要に
金融機関のカードローンが問題になっていますが、即日融資について次の様な記事が掲載されました。
国内銀行が来年1月からカードローンなどの個人向けの新規貸し出しに関し、即日の融資を取りやめる見通しとなったことが15日、分かった。(中略) 即日融資の取りやめは、借り手の情報を警察庁に照会する仕組みを導入して、暴力団員ら反社会的勢力との取引排除を徹底するのが狙い。運用が始まれば、融資審査には数日かかるようになるという。産経新聞2017.9.15
これはどういうことかと言えば、現在は
銀行で受け付け⇒保証会社で審査⇒カードローン契約
という流れの中に、警察への照会が入る様になります。
銀行で受け付け⇒警察庁へ照会⇒保証会社で審査⇒カードローン契約
この警察庁への照会は「反社チェック」と言われるもので、カードローンの申込者が暴力団組員やその関係者ではないのかをチェックすることになります。反社会的勢力のチェックで反社チェックと言われています。
この作業は警察庁のデータベースに接続して行うと思われます、即日回答が返ってくるのではなく、翌日以降になると思われるので、即日融資が不可能になるということではないでしょうか。
こうなると現時点で同様のことを要請されていない消費者金融会社等ノンバンクのカードローンの方が使い勝手が良くなる可能性があります。ノンバンクへの残高回帰となるのでしょうか。
但し、総量規制(年収の1/3以下までの貸付)はノンバンクのみ、反社会的勢力のチェックは銀行のみとなっていて、法的な枠組みや監督部署の違い等あるのでしょうが、利用者に分かりやすく使い勝手の良い金融サービスの提供をお願いしたいと思いいます。(浅)