銀行カードローンの貸付残高増加原因は

銀行のカードローンの残高増加が報道されています。融資残高は消費者金融会社の残高を超えたとの報道があり、多重債務者の発生が心配されています。ところでユーザーが銀行のカードローンを利用するようになった原因はどこにあるのでしょうか?
金融機関にローン利用の年収制限がないということが言われていますが、それだけではないと思われます。
既に、数年前から個人ローンに対する金融機関の取組は変わってきていました。

銀行カードローン改善内容

個人的な見解ですが、広告や口コミから、銀行のカードローンを過去と比較すると・次の項目で改善されている様に思われます。主にメガバンクの状況を記述します。
改善点一覧

改善点 旧商品のサービス 追加・或いは改善された点
審査スピード 即日
ネット申込可
即時 例30分以内等
(日・祝日も可、時間制限はあり。)
スマホ申込可
返済日 基本は月1回で定めた日 随時返済(月1回であれば特に指定なし)
返済方法 元利定額リボルビング
口座引落が中心
銀行口座が必要
残高スライドリボルビングの追加
提携ATMで入金可
銀行口座開設も不要
利用時間 銀行により制限あり 提携ATMの利用時間拡大
基本24時間OK(土・日・祝の深夜は不可)
融資ノウハウ 銀行関連の保証会社 消費者金融会社の子会社化
又は、消費者金融会社の保証を利用

まとめると利便性の拡大が、利用者の増加に繋がったと思われます。
1)融資額の年収制限がない。貸金業法施行から、消費者金融会社は年収の1/3迄となっている。
2)返済方法に、ATM利用による随時返済が追加された。
3)申込方法の窓口増加(スマホ他)・申込時間・利用時間が延長された。
4)その他、
与信は、消費者金融の保証会社を利用することで幅広くユーザーのニーズに対応できるようになった。

ただし、年収制限については昨今のローン残高増加に伴う多重債務増加懸念から金融機関の団体(全国銀行協会等)の要請も受けて金融機関独自で見直しする動きもあります。