金融機関へのサイバー攻撃対策
先日、テレビで「すご腕サイバーセキュリティ技術者」の仕事内容が放送されていました。
専門家によれば、サイバー攻撃は進化しており、マルウェア(※1)を標的のコンピュータに感染させ、情報を漏洩させたり、WEBサイトの内容を改ざんしたり、システムを機能不全に陥らせるなど、あらゆる機関へ24時間全世界規模で攻撃が行われているそうです。
少しコンピューターに詳しい程度の個人では太刀打ちできる状況ではないため、攻撃の実態を知りこのセキュリティ対策の世界に参加してほしいとのことから取材に応じたとのことでした。
今年に入っても、厚生労働省の年金記録の漏えい事件等、サイバー攻撃で公的機関から情報が漏えいした事例が報道されています。また、インターネットバンキングでの不正送金など、金融機関の被害も増加しています。
このような状況下、大手金融機関もサイバーセキュリティ対策に乗りだしていますが、地域金融機関は遅れがちだとの新聞報道がありました。金融庁も金融機関のサイバー対策に着手し、一斉調査により「取り組み状況」「経営陣の認識」等を点検し、課題を洗い出す予定だそうです。
独自で行うセキュリティ対策にはコストが掛かります。対策システムの共同調達も視野に入れ、安心して利用できる環境整備をお願いしたいですね。
※1 マルウェア(Malware)とは、不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称です。