高度成長を支えた団塊世代のこれから
ゆとりある生活のため(老後の生活費、必要な貯蓄)の記事がマスコミで報道されています。「定年後の20年どう生きる」等々です。一方で、内閣府、団塊の世代意識調査では、高齢者とは70歳以上だとの結果も発表されています。
ところで、その中心にいるのは、「団塊の世代」。
堺屋太一が発表した小説『団塊の世代』で、「団塊の世代」が日本社会に及ぼす大きな影響が一般社会にも認識され、その数の多さとともに新たな価値観を生み出し「時代のリーダー」と呼ばれました。その世代が定年を迎え、次のステージに移行する時期が訪れています。(1947年から1949年までの3年間に出生した世代で約700万人、広義の世代51年までの5年間で役1000万人)今年、高齢法(高齢者雇用安定法)が改正されましたが、既に65歳に達し本格的なリタイア時代に入ってきます。
この世代が、今後どの様に社会に係わっていくかにより社会全体に大きな影響を与えます。
彼らの残した社会的インパクトを顧みると「ロック・ポップス」「ミニスカート・ジーンズ」「男子の長髪」の若者の時代、その次は「ニューファミリー」時代、など時代のムーブメントでした。今までは、モーレツサラリーマン(生産労働者)として活躍していましたが、今後、リタイアしての社会参加とはどの様なものが考えられるのでしょう
以下は、個人的な見解ですが、自分なりに出来る生活参加を模索しているようです。
(各機関から、色々な調査が行われています。ネットを参考にしてみて下さい)
①今までの経験を活かした仕事(今後もチャンスがあれば働きたい)
②趣味・スポーツ活動については 旅行(国内・海外)、バンドの再結成、ゴルフ、美術の勉強、歴史の勉強等
③地域の交流活動では、高齢者サポート、或いは、若い世代へのサポート等となっています。
④近い将来の課題としては、自分達の介護が大きな心配事のようです。
先般ご案内した、夕食宅配、地域病院の友の会、高齢者住宅への入居等々、行政、民間とも企画すべき課題ですね
ところで、いままでの高齢者の資金裏付けは、退職金と年金でしたが、年金給付の現実から将来の生活設計は難しさを増しています。退職金の使途も、以前は貯蓄でしたが、今では投資運用が加わっているようです。特に来年4月よりスタートするNISAはすごいペースで進んでいます。リスクを軽減した資産運用が必須ですね、特に、金融機関の窓口での高齢者のサポート充実は早急な課題です。