銀行が、生保部門の窓口販売にテコ入れ・・・

銀行が毎月安定した手数料収入が期待できる生命保険の窓口販売に”力”を入れています。
今、銀行窓口では、以前からの一時払い保険に加え、医療保険や個人年金保険など保険料を月々払う保険を伸ばしているとの報道がありました。特に、銀行では、メインの融資業務と同様に手数料販売も重要な収益と考えているからです。

大手の生命保険では銀行窓販での月払い保険の販売件数が前年比で拡大しており、銀行にとっても毎月安定的な手数料収入が得られることもあり、売れ筋商品をシフトしています。利用者にとっても、銀行の窓口で様々な保険からニーズに応じた商品を選べるようになります。

銀行などは預金に代わる資産運用の手段として薦めやすいこともあり、窓口で貯蓄性の高い「一時払い終身保険」の販売に力を注いできました。「一時払い終身」は一度にまとまった保険料収入が入り、銀行もそれに応じた手数料を得ますが、運用環境によって販売が変動しやすい点があります。
一方「月払い」は少額ですが長期的に安定した保険料収入を確保でき、銀行も一定の年数は継続して手数料が入ます。銀行などが保険販売を拡販すると「保険会社と金融機関の双方に利点」があります。

長引く超低金利の影響で、生保各社は4月1日以降、新たに契約する一時払い終身保険で保険料の大幅な引き上げから、販売は落ち込むと予測しています。更に「株安、低金利による運用収益悪化」が響いており、銀行の窓口販売による月払い保険への期待は大きく、しばらくシフトは続きそうだと見られています。

空前の低金利時代、住宅ローンも、金利競争になっており、手数料収入は大きな割合になりつつありますね。