35年ローンとは
最近、住宅購入で住宅ローンを組んだと言う話をよく聞きます。
30歳代の人達なので「そうか~」と肯くことも多いです。内容を聞くと、ほぼ全員が35年の住宅ローンです。
そこで、35年ローンの申込条件を調べると、45歳までが年齢の申込条件で、80歳が完済期限でした。「大変だな~」と思います。
今、雇用については、高齢法により65歳までの雇用は確保されていますが、定年が60歳の会社が多い。最近でこそ定年を65歳まで引上げる会社もありますが、定年後の継続雇用を採用している会社が多い。(継続雇用では、給与が1/2程度に減額されるケースが多い。)
すると、45歳の方の住宅ローンについては、「退職金や年金で残高を返済。」という事なのか・・・と心配してしまう。(現在の年金支給は65歳からなので・・・)
史上空前の低金利時代です、確かに今、住宅の購入や、また投資不動産の購入を検討する良い時期か知れません。しかし、将来のリスクも同時に考えておくことが必要ですね。
①自分の勤務先は大丈夫か?(大手企業といえども安心できない)
②購入不動産の価値は、現状のまま維持できるか?
バブルが去った際に、住宅ローン残高を売却で返済できないケースが多発しました。
空き家は、平成25年度には全国で820万戸。今後、人口減少から空き家は今後も増加する。だから、ローン返済が滞った際の売却はあまり期待できない。
③家族構成については、自分の老後資金だけで大丈夫か?
特に両親等の介護には、結構お金が掛かる。
④年金は当てにできるか?年金支給時期の繰上げと金額引下げが話題になっている。
この様な状況から、私は、住宅ローンを組む際には、返済期間の短縮と、ボーナス併用返済はあまり期待しないように言っています。
むしろ、ボーナス併用返済の変わりに、ボーナスが出た場合の繰上げ返済の方がより安全です。
これからは、低成長の時代と言われています。後悔しないローン取組が必要ですね。