日本の信金アジアへ展開

最近、地方金融機関、ノンバンクのアジア展開が加速しているという記事を見かけます。

8月の新聞報道で、信金アジア展開加速 直接融資や事務所開設広がる。

 
 内容は、「地域密着の金融機関である信用金庫の間で、アジアでの事業展開が急速に広がっている。3月に海外への直接融資が解禁され、信金の主要取引先である中小企業でも海外進出が急増。
中小金融機関も海外での事業展開が欠かせなくなっている。海外融資を積極的に進めるには、現地に拠点を置く必要があり、融資先の海外現法の経営状態の把握や海外市場の動向を把握し、取引先企業の新たな海外進出も後押しできる。」と言う内容でした。
中小企業は、大手企業の外国展開にあわせ、必然的に海外へ進出しています。国内では数十人の中小企業が、海外では数百人、千人を超える会社を運営しているケースもあります。しかし日本の大手銀行は中小企業の取り扱いを行わないこともあるようで、今回の信金の動きも当然の事だと思います。

9月には、ノンバンクもアジアで攻勢 「日本流」中間層つかむ。

 内容は、アジア各国の所得水準が上がれば、耐久消費財(バイク、自動車、家電)等の消費拡大が期待できます。また、日本ではお馴染みのカードローン、無担保ローンも・・・各社が参入しています。
今までの日本流のきめ細かいサービスと与信ノウハウが武器になっています。
情報センターも合弁で一部進出しています。

 国内では、アベノミクスで景気回復が見込めますが、消費市場は少子高齢化の加速から限界見えています。右肩上がりの数字を要求される企業にとって市場拡大の期待できるアジアは大きな魅力ですね。ただ、消費者ローンについては、韓国では、オーバーローンにより自己破産者が膨大に発生し、国内経済が困窮したケースもあります。オーバーローンの抑制に、十分な注意を払う必要がありますね。