三井住友銀行、プロミスを完全子会社化へ TOBで
2011年10月1日の新聞各紙で、上の記事「プロミスを完全子会社化へ TOB会社株式の買付けを、「買付け期間・買取り株数・価格」を公告、不特定の株主から株式市場外で株式等を買い集める制度。「ニッポン放送の経営権問題:ライブドアによる敵対的買収事件」が新しいですね。
で・・」が、報道されています。
内容は、三井住友銀行が、消費者金融大手のプロミスを完全子会社化する方針を決めた。具体的には、経営を圧迫していた「過払い利息」問題が一段落したと判断し、個人向けの融資に注力する、という事でしょう。消費者金融業者を完全子会社化するのは、3メガバンクでは初めてとなります。
まさに、消費者金融業者の再編の第二ラウンド到来と言われています。
消費者金融大手5社と銀行グループの関係と現況は以下の通りです。
大手銀行等 | 大手消費者金融業者 | 大手消費者金融業者の株主構成・メインバンク・関連会社等 | |
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三菱東京 UFJ銀行 | アコム株式会社 (株)モビット株主構成が三菱東京UFJ銀行50%、プロミス45%の会社。しかしプロミスは、三井住友グループへ | 三菱UFJ フィナンシャル・グループ 持ち株割合 36.88% | アコムの関連会社 ・国内関連会社 7社 ・海外関連会社 2社他 |
三井住友 銀行 | プロミス株式会社 | 三井住友銀行 フィナンシャル・グループ 持ち株割合 20.7% 今回、三井住友銀行が完全子会社化すると発表 (H24年4月より) | プロミスの関連会社 ・(株)モビット株主構成は三菱東京UFJ銀行50%、プロミス45%他 国内2社 ・海外関連会社 5社他 (備考) アットローン(株)および、三洋信販(株)ポケットバンクで有名に、元東証1部・大証1部の貸金業者、「アットローン」をさくら銀行と設立はプロミス(株)と合併 |
新生銀行 | 新生フィナンシャル株式会社GEコンシューマー・ファイナンス(株)として、金融事業を展開していたが、貸金業法改正に伴い新生銀行に売却され、新生フィナンシャル(株)と商号変更 (レイク) | 新生銀行の子会社 「レイク」ブランドは、10月1日より新生銀行本体の無担保ローンとしてスタート | 新生フィナンシャルの関連会社 ・シンキ(株)一週間無利息の元祖、元東証1部の貸金業者 ・(株)アプラスフィナンシャル旧大阪信用販売(株)から、旧(株)大信販へ 現大証1部上場会社 ・新生カード(株)その他 |
独立系 | アイフル株式会社 事業再生ADR制度「裁判外紛争解決手続」の略称で、訴訟手続によらずに民事上の紛争の解決をしようとする当事者のため、公正な第三者が関与して、その解決を図る手続のことです。 で再建中 | メイン銀行:住友信託銀行 持ち株割合 (株)AMG現社長、福田吉孝一族の資産管理会社 19.86% 福田 光秀 13.02% | アイフルの関連会社 ・(株)ライフ広島の中堅信販会社:元東証2部 他7社 |
株式会社武富士 (¥ショップ) 会社更生法申請中再建見込みのある株式会社について、事業の維持・更生を目的の更生手続のために制定された法律 | 売却の再生決議案が、可決され、韓国の消費者金融大手A&Pフィナンシャルが買収 | A&Pフィナンシャルは、武富士ブランドで営業します。 |
消費者金融各社は、以前より、合併と買収を繰返し、事業規模を拡大してきました。
ここ数年の動向を見ても短期間に合併が繰り返されています。大手貸金業者は大手銀行グループに取り込まれています。大手貸金業者以外でも、銀行の傘下に入る貸金業者が多く見られます。安定した資金調達と調達コスト(金利)の問題なのでしょう。
また、オリックスグループのオリックス信託銀行株式会社は、10月1日に「オリックス銀行株式会社」に社名を変更いたしました。業務拡大の一環社名変更後の新サービス、2012年3月に「オリックス銀行カードローン」の取扱い開始予定でしょうか? 損保業界に関しても合併記事が出ていました。金融業界は、大変革の時代を迎えています。いま、中小・地域金融機関もこの渦に巻き込まれています。数年先にはどうなっているのでしょうか?
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