ネットの安全性・・・・利用者の意識変革が必要

ゴールデンウィークの最中に、Microsoft社のInternet Exploler(略してIE)の脆弱性の問題から「代替ソフト使用の勧める」との報道がありました。
今回はゼロディアタックであり、対応策が全くない中で既に攻撃される可能性があり、IEを利用している企業や個人ユーザーは、IE以外のブラウザを急遽インストールしなければいけなくなりました。他のブラウザでは対応しておらず意図したとおりに表示できない場合があったり、企業においてはセキュリティの関係からインターネットに接続されているパソコンでも、使用者が勝手にソフトをインストールできない仕様になっているケースがあり、対策のアップデートが出るまで混乱したところもあったようです。

 そんな中、「ネット不正送金、法人狙う 中小企業・地銀に集中」という記事も報道されていました。今年になってネットバンキングでの不正送金が急増しているとの内容です。セキュリティー対策が十分に施されていない中小企業が標的で、企業からの送金は高額になるので被害額も大きくなります。

 最近の被害は、偽物のインターネットサイトでパスワードを入力させる「フィッシング型」から、ウイルス攻撃でパソコンを乗っ取り、遠隔操作で不正送金させる事例が相次いでいるとの内容で、「ウイルス対策ソフトが動作しない状態に変更されている」などの兆候があるようです。

 ゆうちょ銀行も、今年の夏より不正送金を防ぐため「使い捨てパスワード」を導入する、と発表しましたが、被害は、「利用者側の意識が変わらない限り無くならない」と、テレビで注意喚起のコマーシャル「自分は安全だと思わないで・・・」と呼び掛けています。

 いまやインターネットは一般の人の生活になくてはならないものになっています。コンピュータのプロの人だけではなく、私のような大多数の一般の人も、こういった問題に関心をもって対応しなければならない時代となっています。