金融庁の「テーマ検査」導入?

テレビドラマで、「半沢直樹」が大ヒットしていますね。

その内容はフィクションだとしていますが・・
ところでその中で話題となっている「金融庁検査」とは何でしょうか?
ネットで調べると
『金融庁の検査官が、銀行など民間の金融機関に立ち入り、銀行法などに基づいて経営内容や財務状況などを検査すること』となっています。
金融庁は検査により、預金者の保護を目的として金融システムの安定化を図っているのです。

このたび、金融庁はメガバンクの金融検査で「貸倒れリスク」など、共通する課題ごとにチェックする「テーマ検査」を導入する。優れた事例を比べられる横断的な手法で改善策を助言し、経営の底上げをはかることを検査の基本方針に盛り込む方針を発表。
金融庁はバブル崩壊後は銀行に厳しい検査で不良債権処理を迫り比較的うまく機能していたが、銀行がリスクをとらなくなるという副作用も目立ったため、「金融処分庁」を脱却すべく独自の基準に基づいた画一的な銀行検査を見直すことにした。それぞれのテーマで専門チームが各行を回り、経営戦略などの議論も検査に取り入れることも検討する。
という記事が報道されています。
現在は横並び感の強い銀行に創意工夫を促すと共に、リスクをとりやすくし、中小・ベンチャー企業もお金が借りやすくなることで日本経済の成長を後押しする効果もねらっているようです。

金融庁は、年度ごとに銀行検査を行っており検査内容は公表(項目が広くて大変ですね)されています。
今回の「テーマ検査」導入も 事務年度監督方針として基本方針の中に盛込まれることになります。この事務年度監督方針の内容は、主要金融機関向け(金融庁「主要行等向けの総合的な監督指針 平成25年8月」ページ)、中小・地域金融機関向け(金融庁「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針 平成25年3月」ページ)と規模や業務内容により役割が記載されています。