ネット銀行の業務拡大と地域銀行のビジネスモデルは・・

 ネット専業のじぶん銀行が個人向けの金融サービスを拡充する。月内に住宅ローンの取り次ぎを始め、年内には株式や投資信託などの仲介もできるようにする。外貨預金の対象通貨拡大や外国為替証拠金(FX)取引への参入も検討する。と報道されています。
 すでに、ネット銀行が住宅ローンにも拡大しているので、特に新しい動きではありませんが、インターネット金融取引は、ますます増えていくものと思われます。

 店舗で運営している銀行(その中でも、地域銀行)には大きな脅威です。

ネット銀行の特徴は

「口座開設手続きが簡単である」「在宅での取引ができる」
「営業時間を気にする必要がない」「ネット(インターネット・オンライン)で完結」
さらに、定期預金の金利をネット銀行と一般銀行と比較してみると、断然、ネット銀行が有利なことがわかります。ネット銀行の人気の秘密はここにもあるようです。
ネットに対応できる若年者には非常に受けるサービスでしょう。

一方、地域銀行の特徴は

 消費者向け  地域の特徴に合わせた商品
 地元企業向け 企業の育成・企業同士のマッチング
 地域経済向け 地域経済支援・地域経済の需給マッチング・再生・経営相談
 と言われていますが・・

地域銀行の、ビジネスモデルは、旨く機能しているのでしょうか?

 以下は、個人的な意見ですが・・・
 メガバンクでない信金・信組では、集金業務や融資を中心とした銀行から、「お客様を支援する銀行」へのイメージ転換が必要でしょう。
・地域ぐるみの再生・活性化支援
 ⇒物産展の開催やアンテナショップの設置、商店街活性化の推進など
・事業・経営支援(経営改善、事業承継、事業再生、販路拡大等)
 ⇒コンサルティング機能、情報仲介・発信機能(ビジネスマッチング等)
  を発揮した経営改善支援など
・創業・起業支援
 ⇒地域のインキュベーション施設(起業や創業に向けて活動する入居者を
  支援する施設)との連携・協力、創業前後の支援

これらの推進には、窓口対応の充実が一番。
顧客の動向・顧客のニーズを取り入れ、顧客に合わせた、各種サービスが提供できる。
更に、専門家集団(専門家集団の内製化も検討課題ですね・・・ 人・物・情報の集中と活用を第一に考えて。)の充実が必要ですね。 地域のニーズとメリットを活かした運営が必要だと思われます。

心配性の高齢者は、ネット銀行を利用するでしょうか? 窓口で相談しお金の相談ができる、安心できる窓口サービスを希望しているように思えます。 アイデアは沢山あると思われますが・・・

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