銀行の機械化店舗

機械化店舗と言えば、消費者金融の無人店舗を思い浮かべる。

当時の導入目的は、人目につかずお金の相談できるという点。それが受けて大流行し、各社とも無人機の導入に踏み切った。それと同時に、事務集中と遠隔操作による営業時間の延長や有人店舗ネットの見直しと従業員の削減につなげ、貸金業法の上限金利引き下げにも生き残ってきた。

さて今度は、銀行の機械化店舗(無人ではないと報道されている)である。
採用目的は、コスト削減にある。高性能のATMを導入し、AI活用で操作を自動化し、人員をその他の成長分野に投入するという。2023年までに高性能ATMを導入するとしている。既に、既存店舗の見直しで、減損処理も行い、必要な店舗と、機械化する店舗も検討されているのだろう。

想像すると、今後の銀行の各店舗はどの様な形になるのだろうか?

昨年、三菱UFJ銀行が、将来のモデル店舗を発表した。
それを拝見すると、今の様なATMコーナと、専門の相談コーナ、それにバックヤードには、一応応接らしきコーナがあり、非常にコンパクトになっている。
説明では2~3人態勢だそうだ。スペースは40~50坪程度に思えるが・・・
店舗数も削減すると発表されているので、採算の合わない一般店舗は、機械化で無人コーナになると推測される。そして、込入った相談は、AIが受付けて、最後に担当者が交代する。それもテレビ電話による集中センターで行う事になるのだろう。
そして、今年の株主総会では、「フィンテック」の活用で、自宅にいながら店頭と同様のサービスを提供できると発表したそうだ。

法人担当の営業は、拠点の店舗から営業活動することになり、重要な打合せはテレビ会議で本部担当も同席して交渉するという。
今後の支店長の職務は、渉外が中心で、営業成績達成が目標となるのだろう。

現在の支店長は、トータルマネジメントが出来る行員が選ばれていたが、
さて、今後求められるスキルどの様になるのか? 気になるところです。

すでに、他の金融機関も、機械化・無人化店舗を検討している。
近くに新型店舗が開設される時期もすぐそこに来ている。