金融機関の役割は何でしょう? また、規模はどの程度なの・・

銀行の機能は

 ①金融仲介機能…お客様から預かったお金を、お客様や企業に仲介して貸出すことです。
 ②決済機能  …請求に対する支払機能(振込・自動引落し)です。
 ③信用創造機能…貸出によってマネーサプライ(通貨供給量)を増加させることです。
         各種ローンの取扱はこの信用創造機能です。
 の三つがあるとされています。

ノンバンクと銀行との違い

 大きな違いは
  銀行は、一般顧客からお金を預かることが出来る。
  一方、ノンバンクは出来ない。

 従ってノンバンク各社は、銀行、保険会社、リース会社等から運転資金を調達し各種ローンの
 取扱をしています。ですから、銀行に比べると金利は多少高めになります。
 また、機能面では、ノンバンク毎に違いがあります。

 主な金融機関別に各機能の違いをまとめました。 ○機能有 ×機能無

金融機関と各種機能 金融仲介機能 決済機能 信用創造機能


銀行(都銀・地銀) ○一般(消費者・事業者向け)
信用金庫・信用組合他協同組合方式金融機関と言われています。税法上優遇されているので、預金利息・借入金利が、有利です。他に、ろうきん・農協・漁協があります。 特定(消費者・事業者向け)営業地域、職域等に制限があります。その分、預金利息・借入金利が、他の金融機関より優遇されます。
ノ ン バ ン ク クレジットカード会社 × ○公共料金等 ○一般消費者 平成22年3月度 一般消費者向け   12.6兆円 一般事業者向け   17.2兆円 信用残高合計   29.9兆円です
信販会社 × ○集金代行等 ○一般消費者
貸金業者 消費者向け      事業者向け × × × × ○一般消費者 ○一般事業者
リース会社他 × × ○一般事業者
*証券会社・保険会社・短資会社・投資銀行等の機能は省略します。  ノンバンクの計数は、金融庁のデータを参照してます。   今回の、貸金業法・割賦販売法の改正は、ノンバンクの基本機能「信用創造機能」に制限(年収制限)をかけたことです。ノンバンク各社の消費者向け信用貸付残高は、平成18年3月度20.9兆円から平成22年3月度12.6兆円へ減少しました。平成23年3月度では10兆円を割っているのではと言われています。 ノンバンク各社とも、新しいビジネスモデルの創造に生残りをかけています。 一方、銀行等には、年収による制限はありません。豊富な預金を活かした低利の商品を期待しましょう。
 ノンバンクの消費者向け直接金融の信用残高は、  平成18年~平成22年の4年で8.3兆円減少しました。  銀行への期待は大きいものがあります。 

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