インターネットに接続しない送金システム

 事業経営に欠かせない資金の決済。先日ニュースを見ていたら、NTTのネットワークを利用した定額の振込サービスを販売している会社があることを知りました。
仙台にあるJPリンクスという会社が運営しているもので、ニュースリリースには次の様になっていました。

セキュアな閉域ネットワーククラウドプラットフォームを活⽤
送⾦代⾏サービス「Bankur(バンクル)」の通信回線を⾼セキュリティ化

Fintech(フィンテック)を活⽤した送⾦代⾏サービス「Bankur(バンクル)」を運営する株式会社JP Links(本社︓宮城県仙台市 代表取締役CEO︓中村景太、以下「JP Links」)は2017年9⽉11⽇(⽉)より、東⽇本電信電話株式会社千葉事業部(本社︓千葉県千葉市 千葉事業部⻑ 池⽥敬、以下「NTT東⽇本」)との事業連携により、セキュアな閉域ネットワーク注2で「Bankur」へのアクセスが可能となる通信回線(「Bankur光(バンクルひかり)」)を活⽤したサービスの提供を開始しました。
なお、株式会社NTTデータ(本社︓東京都江東区 代表取締役社⻑ 岩本敏男、以下「NTTデータ」)は、アマゾンウェブサービス(以下、AWS)注3を活⽤して本サービスのクラウド基盤を構築しました。

 インターネットバンキングで振込している会社は多いですが、ウイルス感染等による、不正送金の犯罪が多発しています。また、高度なセキュリティーを導入するには、システムコストも多額になります。
 経理担当者としては、悩ましいところでした。
 今回報道されていたのは、
 ・NTTグループの持つセキュリティー性能の高い通信技術を送金システムに使い、大半の金融機関対応している。
 ・振込手数料も取引のない他行に振り込む場合も、通常の半額程度で処理できることになる。という事でした。
 
 中小企業にとっては、従業員の給与振込手数料削減には、社員に取引銀行の支店に口座開設を依頼していました。そこに同一銀行・同一支店の扱いで振込手数料を節約していました。
 この方式は取引銀行にとっても、企業ぐるみで新規口座を獲得できるうまみがありました。

 今回の、送金システムは、どの金融機関でも対応できるという意味で、従業員にとってもまた、企業にとってもありがたい話ですね。システム導入で、どの程度経費削減になるかのシミュレーションするのもお薦めです。
 また企業の決済経費削減については、大手金融機関も、ブロックチェーンを活用した24時間対応の低単価の振込サービスを検討しています。
 中小企業にとっては検討したい選択肢の一つですね。