認知症保険の発売

 保険各社の認知症関連の商品コマーシャルをよく見かける。
少子化と、高齢化で、2025年には推定で、65歳以上の5人に1名が認知症になると言われている。また、現在、85歳以上の2人に1人に認知症の疑いがあると発表されている。平均寿命が延びるのは、喜ばれることだが、一方で、認知症が原因の事故が良く報道される。また、事件の損害賠償に関する報道もある。

 過去には、認知症で徘徊中に列車にはねられた死亡した遺族にJRが損害賠償請求を起こし、それを支持する判決があり、高齢者を抱える家族には、心配の種だった。
そんな中、最近、保険各社が、認知症関連の保険商品を相次いで投入している。「長生きはリスクだ」との認識からだ。中には、予防や早期発見のサービスを保険とセットにした商品も発売されている。

 ネットでも、認知症予防のアプリが提供されている。また、血液検査での認知症の早期発見方法が、発表されている。アプリは無料で提供されているので試してみるのも良いかと思う。

 ところで、いままで、認知症対策も含め、損害賠償保険(家族も含む)に加入していたが、家族は、「同居が条件」だった。なので、別居している親等の事故についての心配があった。

 認知症を対象にした、保険商品が発売されるほど、社会的に大きな問題となってきたのだと思う。
 最近マスコミでも、「高齢化に伴う介護」の話題が、よく報道される。京大の山中教授が、「長生きすること」が、「社会の幸福に繋がれば良いが・・」と言う言葉に同感する。