以前から、「キャッシュレス社会の到来」をキャッチコピーにしたコマーシャルが流れていました。しかし、現金社会から抜け出せない状況でした。やはり、「現金が一番安心だ」と思う人が多いからでしょう。
そして、キャッシュレス化では、日本は、諸外国に遅れています。
ところが、海外観光客の購入は、カード決済・ネット決済が中心です。さらに、ビットコイン等の仮想通貨も登場しています。物販業界でも、さらに進んで、無人店舗の研究などでキャッシュレスを推し進める仕組みも一般的になっています。
一方で、金融機関は、低金利・少子化から、将来の生残りをかけて、体制の見直しを進めています。
特に、経費の見直しについては、店舗統合・廃止、営業時間の見直しを行っています。商品、システムについては、AIやネット活用の研究が盛んです。人的作業を、AIの作業で効率化するということです。
各業務の見直しの中身については前提としてキャッシュレス化も含まれています。
ATMの設置台数についても、共同仕様の策定し、共通化によるコスト削減を目指しています。
経済産業省も今年4月にキャッシュレス・ビジョンを発表しています。
銀行の頭取が、「日本は現金の取り扱いに8兆円のコストをかけている。これをいかに削減して、社会に還元していくかがテーマだ」と述べた記事がありました。
キャッシュレス・ビジョンの報告では、日本のキャッシュレス比率をいまの2割から2025年までに4割に高める目標を掲げています。最終は8割を目標にするそうです。
私は、思った以上に、キャッシュレスが進むと思います。
各業界で導入される状況から、金融機関も暢気なことは言ってられないようです。