各金融機関の融資業務、特に大手金融機関には、スコアリングシステムが導入され、融資判断を担当者が行っているところが多い。「その融資業務をすべてAIで行う」という内容の記事がありました。そして、このシステムを全国の金融機関に広げるとの内容(今回は、住宅ローンから。)でした。
ところで、スコアリングで判定する項目は、地域(産業、気候、各地の人達の気質、また、金融機関独自の知名度等)により大きく違います。過去には、同一スコアリングさえあれば全国で利用できると勘違いしている人たちが多く見られました。
しかし、ある地域で高得点で判定されても、他の地域では違う場合もあります。全国一律ではありません。
なので、スコアリングの点数算出には、過去の実績を分析して、独自で構築する必要があります。
今回の全国へ拡大するという事は、各地域からの情報を分析してスコアリングポイントを計算する事になります。
情報提供と、その後の履歴を準備する事は大変です。
また、計算されたスコアが、思いもよらない結果になる事も予想されます。俗人的な感性が分析数値に置き換えられるからです。
そして、ポイントの見直しは、今後も適宜続くことになります。
大変な作業ですね・・・
でも一方で、優良顧客へのサービス提供等ができる等の差別化も可能です。当然ですが、同時に、審査コストの削減も見込めますね。
今後は、カードローン、中小企業向け融資業務も視野に入れているとのことです。
今後の、AI審査が、新規に起業した方や、突然の事故などで、融資を必要とされる方にも、しっかり対応してもらえるシステムだと良いですね。