現金のいらない
さらに、キャッシュレスのシステムでも、スマートフォンを使ったサービスを大手のIT企業などが相次いで始め競争が激化しています。
金融機関も、AIやフィンテックなどの金融技術の実用化に勤めています。既に、スマートフォンによる決済・事務手続き等も視野に入り、新しいサービスが提供されています。
一方で、同じキャッシュレスでも、「スイカ」や「パスモ」といったICカード乗車券、「楽天Edy」や「nanaco」「WAON」等のカード型の多種の決済サービスも提供されています。
先日、山陰合同銀行 キャッシュレス専門カード「ごうぎんデュプリ」(電子マネー)が廃止されるという報道がありました。廃止利用は、①カードを持ち歩かねばならない。②使える地域が限定されるという事のようです。
最近、新たな決済主役として、注目されているのがスマートフォーンの「QRコード」決済です。メリットは、利用者には、自分の使っているスマホの通信会社や機種に縛られません。店側も、タブレット端末やスマホがあれば、専用の装置を用意する必要がなく、導入の費用を抑えることができるのです。
「おサイフケータイ」、後払い型の電子マネー「iD」を推進しているNTTドコモも今年4月から「QRコード」による決済をスタートさせるとのことです。すでに、Lineや楽天といった有力IT企業も次々に参入し、利用者の獲得競争が激しくなっています。
この様な状況から、我が国のカード式の電子マネーは、再度ガラケーの携帯電話の様に「ガラパゴス化」するのではと心配されています。