ゆうちょ銀行が個人向けの無担保融資業務の参入に認可申請へと報道がありました。
以前より
(1)住宅ローンやカードローンなどの個人向け貸付け
(2)住宅ローンとセットになる火災保険の募集
(3)企業向け融資
の認可を申請していましたが、これまで民業圧迫ということから議論は進んでいませんでした。
しかし、日銀のマイナス金利政策導入後、ゆうちょ銀行も超低金利下での貯金運用に苦しんでおり、収益確保へ「個人向け貸付け」を容認する模様です。ただし、住宅ローンや企業向け融資は見送るようです。
具体的な商品として、口座から現金を引き出す際や自動引き落としの際に残高が不足した場合に最大50万円までの借入れが可能になり、金利は14%程度を想定しています。
現在でも、総合口座で定期預金担保での貸出は可能でしたが、今後は、「口座貸越サービス」を利用し無担保でも借入できるようにする。ただ、ノウハウがないので、審査は外部に委託することになるようです。
ゆうちょ銀行の営業店数は他の金融機関を圧倒しています。都会で生活する地方からの学生の生活を支えているのも「ゆうちょ銀行(両親からの仕送り窓口等)」です。今後、この様な制度がスタートし「審査ノウハウ」が蓄積されてくると、我々利用者には便利で良いですが、都銀や地方銀行にとっても大きな脅威ですね。