日銀は、デフレから脱却するためにインフレ目標を2%とした金融緩和策を推進しています。
インフレ目標とは一定の物価上昇率を目標とし、その目標を達成するまで金融を緩和するというものです。
2%とは具体的には今1000円の商品がとすれば、1年後に1020円、5年後に1100円、10年後に1220円になっている状態です。
最近では円安も加わり、身の回りの物の値上がりが続いています。
先月の記者会見で、景気は「緩やかな回復」個人消費は「底堅く、さらには強くなってきている」との見方で、2%の物価上昇率目標には自信を持っている様子です。
このインフレ目標2%は、私たちにどの様な影響があるのでしょうか?
商品やサービスの価格の上昇から企業の売上が伸びて収益が増加すれば、それに見合って労働者に支払われる賃金が上がる、失業率が下がる、リストラのリスクが減るなど結果的には経済回復により生活は良くなるということです。
一部の業種では賃金が上昇しているようですが、今後できるだけすべての業界で上昇することを期待したいですね。
さて、平均余命を男性80歳、女性85歳とすると、65歳で仕事を引退した場合それぞれ残り15年~20年の余生があることになります。
現在の定期預金金利は高いところでも0.330%と2%には及びません。
すなわちインフレ目標通りだと定期預金では資産が目減りしていくということを示しています。
今後のライフプランの設計は、家計の収支を把握しバランスよく中長期的な資産運用を考えましょう。