金融機関は、事務合理化から決済をデジタル化して、キャッシュレス化を推進しています。一方で、現金にこだわる利用者も多い。
今、金融機関は、改正銀行法施行で可能になった、預金の出金事務などの外部委託を検討している。
「キャッシュアウト」と言うのだそうだが、今後、スーパーのレジや、病院等の自動精算機等から、お金が引き出せるサービスがスタートするようです。
スーパーのイオンの取組は、キャッシュカードを利用してレジから現金を引き出す仕組み。
サービスカウンターで受付し、現金を手渡す仕組みだ。
コンビニやスーパーにあるATMは無人だが、今回の取組は、有人の現金払出機に思える。
機械に不慣れな、お年寄りや、障害のある方にはやさしい仕組みだと思う。
もう一つの取組は、東急の各駅にある券売機から現金が引き出せる仕組み。
スマホのアプリに金額を入力、QRコードを券売機にかざすと、預金口座からの現金を券売機から引き出せる。
このスマホ決済サービスの利用が検討されているのは、他にも、病院や飲食店、ゴルフ場にある自動精算機などの機器。
今後、ATM設置の少ない地区での利用増が期待されている。
この種のサービス拡大では、旅先や出張で、急に現金が必要になった場合などの利用が期待されます。
一方、金融機関にとっても、ATMの維持費削減(現金の装填や回収の手間)にもつながる。
金融機関が、今、キャッシュレスを推進しているのも、維持コスト削減です。
特に、店舗立地の見直しも進めている金融機関にとっても、顧客にとっても、キャッシュアウトの窓口拡大は、意義のあるものになりそうです。