内閣府は、2060年には、平均寿命が男性84.19年、女性90.93年となり、また、2.5人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上になると推定しています。
最近では、生命保険会社の「100歳まで生きる時代、終身保険」と言うフレーズが放映されていますが、今年から「死亡率」も11年振りに引下げられることになりました。そこで、生命保険各社も、顧客獲得の狙いで契約者の配当金の増配や、個人向けの死亡保険料を値下げする方針のようです。
一方、健康である「健康寿命」も、2016年には、男性は72.14歳、女性が74.79歳と年々伸びています。
厚生労働省は「食生活の改善や運動不足の解消、それに禁煙などで健康寿命が延びており、今後は、これまで以上に取り組みを続け、健康寿命をさらに延ばしたい」としています。
政府にとっては、長寿化は、①社会保険負担(健康保険・介護保険・年金財政)の財政対策が、また、②少子化に伴う労働人口減少対策(元気な人は、年齢に関係なく働ける社会の実現)も課題として見えています。
我々にとっても、将来、長寿化し健康年齢が伸びることは歓迎すべきことですが、将来のライスプラン(お金計画と退職後の生甲斐)も充分検討しておく必要があります。
今では90歳あるいはそれ以上を見据えてライフプランを検討すべきだと言われています。遅くとも50代にはセカンドライフに向けた準備を開始する必要がありますね。
※「死亡率」とは、一定期間中に死亡した人の、総人口に対する割合で、通常人口1000人当たりの人数、または、パーセントの事。日本では10月1日からの1年間で計算しています。
※「健康寿命」とは、介護の必要がなく健康的に日常生活を送れる期間のことと定義されています。