最近、様々なところで話題になっている仮想通貨、その中でもビットコインについて値上がりがあまりに急なのでバブルではないかとの声が聞かれます。
仮想通貨の代表格「ビットコイン」の価格が11月26日、初めて100万円を突破した。その後、米国市場でも1万ドルの大台に乗せ、急騰ぶりに衰えは見えない。「アルトコイン」と呼ばれる、ビットコイン以外の仮想通貨にも資金が流入しており、交換業の国内最大手「ビットフライヤー」(東京都港区)が販売しているアルトコイン計5通貨は、この1年間で約3~270倍に高騰した。現在も仮想通貨市場全体に投資マネーが流入を続けており、識者からはバブルを懸念する声も出始めている。2017年12月7日毎日新聞
そもそもビットコインというのは何でしょうか。
ビットコインとは何か、ひとことで言えば「仮想通貨」です。「仮想」の「通貨」です。まず、「通貨」ということからも、「コイン」ということからも分かる通り、ビットコインはお金です。円やドルというように、「お金」であることには変わりありません。「お金」なので、円やドルのように通貨の単位が存在します。ビットコインの単位は、BTC(ビーティーシー) と表記されます。1円や1ドルのように、1BTC(1ビットコイン)と、数えることができます。
しかし、「仮想」ということから分かる通り、円やドルとは違って、手にとって目に見える姿形が存在しません。大きく「B」と書いてあるコインが存在するわけではないのです。ビットコインは、「仮想」の「通貨」です。
(中略)
ビットコインは、中央での管理を行わない代わりに、コンピューターのネットワークを利用して通貨を管理する仕組みとなっています。ビットフライヤーのHPより引用
書いてあることが難しいですが、電子マネーの一種ですが、国にも機関にも管理されていない通貨という感じでしょうか。
メリットとしては
・個人間で文字通り「直接」送金できる
・手数料が無料か格安
・監視や制限が存在しない
ビットフライヤーのHPより引用
送金が直接出来ることで銀行ネットワークが整備されていないところや、少額の決済には手数料が格安という点は今までの電子通貨にはないメリットかと思います。
ただ、現在の価格高騰はこういったメリットが注目されているという訳ではなく、値段が上がっているから「投資」として買っているという面が大きいのではと思われます。
先物取引も始まっています。
取引所運営の米CBOEグローバル・マーケッツで10日夕方、仮想通貨ビットコインの先物取引がスタートした。
CBOEは新しく上場する先物が支持を集めるには時間を要することが一般的だとして出来高は低調になり得ると予想していたが、開始1時間で600枚近くが売買された。ブルームバーグの集計データによれば、ニューヨーク時間午後7時36分(日本時間11日午前9時36分)時点で、ビットコイン先物1月限の価格は1万5800ドルと、ビットコインのスポット価格を約3%上回る水準。ビットコインのスポット価格は1000ドル強上昇した後、上げ幅を縮小した。
先物取引の導入は主流投資家によるビットコイン投資を容易にする基盤になるか試す重要な転換点として注目されている。プロの投資家やトレーダーはこれまで、ほとんど規制のない市場で何年も売買されてきたビットコインなどの仮想通貨の購入に二の足を踏んだり、投資ルールに基づき禁じられたりしていた。それだけに、規制対象の取引所での先物取引の開始はこうした投資家やトレーダーの関心を引き付ける可能性がある。
CBOEに続いてCMEグループの運営する取引所でも18日に同様の先物が上場される。
2017年12月11日ブルームバーグ
※CBOEはシカゴ・オプション取引所のこと。世界最大の金融派生商品の取引所
これからどうなるのかは分かりませんが、皆がやっているからこの冬のボーナスで買ってみるかということではリスクだけ被ってしまう可能性もあります。
内容よく確認して余裕資金があれば投資してみるという様な態度が必要ではと思います。
(浅)