総務大臣が、ゆうちょ銀行の貯金限度額引き上げに意欲という記事が紹介されていました。
野田聖子総務相は(中略)、現在は1300万円までに制限されているゆうちょ銀行の貯金限度額について「利用者にとって必要な見直しを進めたい」と述べ、引き上げをめざす考えを示した。
(中略)ゆうちょ銀の限度額は、民間銀行の経営を圧迫しないよう1千万円とされていたが、昨年4月に引き上げられた。全国銀行協会などは再引き上げに強く反対しているが、野田氏は「上限引き上げによる(民間銀行からゆうちょ銀への)資金移動は起きなかった」と説明した。朝日新聞2017年10月3日
ゆうちょ銀行の限度額引き上げは、利用者の利便性の向上につながります。
特に、地方では、郵便局が多く、都会に進学している子供達に生活費を送金するなど重宝しています。
最近ではコンビニでも引き出しや振り込みができるなど利用しやすくなっています。更に、ゆうちょ銀行は政府が間接的出資をしているので安心感があります。
今回、現在1300万円の貯金限度枠(元本+預金利息)の引き上げをめざす。と総務大臣からの発言がありました。
一方で、全国銀行協会は、民業圧迫につながると反対しています。
国としてはゆうちょ銀行の取扱商品の拡大や、利便性向上の他に、将来の完全民営化に向けグループ株式の市場価値を高めたいという思惑もあるようです。
地域の金融機関の預金や顧客が流出して地域の金融システムに甚大な影響を与えかねないという意見もありますが、顧客の利便性を第一に考えてもらいたいものです。