最近、金の価格上昇から、金を売却する人も多いですが、一方で金貨を購入している高齢者も多いようです。
金の投資で一般的な1キロの延べ板を購入すると約430万円になり、支払調書の対象になる。500グラムでも210万円程度。そこで、小口で売買できる金貨を支払調書の対象にならないぎりぎりの13枚ずつ買う動きが広がっているというのが関係者のほぼ一致した見方と言われています。
理由は、1トロイオンスの金貨は現在1枚14万5千円前後で13枚買うと190万円程度になり、今年からの税制変更から、貴金属店は200万円を超す金やプラチナ(白金)を販売した場合、税務署への支払調書(調書には、購入した人の名前・住所・金額などが記載される。)の提出が義務付けられたからの傾向だそうです。
また、国の財源不足から、相続税の課税対象の拡大なども、改めて来年度の税制改正で議論される見通しで、特に、登記がある不動産や通帳を見れば動きがわかる預貯金に比べ、金は資産の動きを外からつかみにくいと言われています。
田中貴金属工業は12日、自宅などで保管し長期間使われていない休眠状態の宝飾品に使われている貴金属の総額が国内で推定1兆6550億円に上るとの試算を発表した。女性1人あたりの平均は4万627円となっている。(産経新聞7月12日より)
長期間使われていない休眠理由は、1位が「デザインが古い」、2位が「存在を忘れていた」、3位が「(ピアス・イヤリングで)片方をなくした」等のようです。商品によっては、今が、売却のチャンスの物もあるようですね。