カードのブランドでは、VIZA・MasterCard・アメックス・JCB等が大手として有名で、取扱い高としては三井住友カード、三菱UFJニコス、楽天カードの順位となっていました。
それが、直近のデータでは大きな変動があり、クレジットカード業界の勢力図が変わりつつあると言う報道になっていました。
クレジットカード業界の勢力図が変わりつつある。楽天グループのカード会社、楽天カードの2017年4~9月期の取扱高は約3兆円に達し、三菱UFJニコスなど銀行系を抜き、自社発行ベースで初めて首位に立ったもようだ。強みはグループ全体で総額2000億円に及ぶポイント付与。今後、カード代金のポイント払いも検討する。
楽天カードの穂坂雅之社長が「提携カードを除いた取扱高でトップに立った」と明らかにした。
2018/1/9 日本経済新聞
楽天カードは仮想商店街「楽天市場」をはじめとするグループ以外での利用が8割を超えており、取扱高を伸ばしている最大の要因は大量のポイント付与だそうです。(ポイントの付与率は利用額の1%と他のカード会社と同程度だが楽天市場での買い物に4倍のポイントをつけていること)。貯めたポイントを使える場所をグループ内に抱えていることが最大の武器で、大胆なポイント付与が仮想商店街を訪れる利用者を増やす好循環につながっている。との内容でした。
そのような報道の前後に、クレジットカード大手の三菱UFJニコスカードのシステム機器故障による業務遅延の影響で、昨年12月分以降のご請求分の一部が、次月以降に併せて請求となる場合があると発表していました。決済システムが不調で、提携先への決済が遅れ、混乱しているとの報道もありました。今回は、一部ガス・水道等の公共機関等の決済も含まれており、ニコス側が加盟店等に立替するという内容でした。
クレジットカード大手の三菱UFJニコスは9日、システムトラブルで公共料金や通信販売代金のコンビニでの払い込み代行業務に遅れが出ていると発表した。昨年12月26日、取引内容を保管する機器が故障。コンビニでの公共料金の払い込みデータが、自治体にすぐに伝わらないなどして、払い込みの有無がはっきりしなくなっている可能性がある。最大で約57万件分に影響が出ている。すでに機器は復旧したが、データ処理の遅れは続いている。顧客情報の流出はないという。
クレジットカード「NICOSカード」の利用内容を確認できなかったり、ネットでのキャッシングができなかったりといった障害も出た。
2018年1月10日朝日新聞
この様な騒動は、加盟店・会員数が多いと、影響は大きく社会生活にも問題が発生する場合があります。
また、仮想通貨での不正アクセス等も報道されており、システムの整備は大きな課題と言えそうです。