海外カードを利用できるATMの導入が拡大中です。その中で、新生銀行のATMをセブン銀行に業務委託すると報道されました。
カード会社や金融機関にとって緊急の現金出金の対応はサービス提供の大きな柱です。
以前は、各社や業界のシステムの違い等から提携に制限があり自社で運営していましたが、今ではコンビニで24時間利用できるATMとの提携も当たり前となり、利用者にとっては「いつでも、どこでも、簡単に」利用できるため便利になりました。
ATMの維持管理(お金の補充、警備、清掃等)は大きな負担となっていることから今回の様な業務提携は、ATMの運営コストの削減にもなり金融機関にとってはメリットの多い内容です。
さらに、主流の磁気カード方式では偽造カードによる不正使用も発生し、ネット決済と同様に不安を感じる会員も多く金融機関にとっては安全性の向上が課題です。
欧米ではセキュリティの水準が高いICカードによる取引に対応したATMが普及しています。
ICカードの対応を通じて訪日外国人の利便性を高める動きも出ており、「訪日外国人2000万人」に向けATMの窓口を広げることは、観光客誘致の一助にもなるでしょう。