グラミン日本が設立されたと報道がありました。
グラミン銀行については、12年ほど前にノーベル賞受賞で紹介され、少し興味がありました。銀行の設立目的は、バングラで農村部の貧しい人々の起業を応援するため、少額融資(マイクロクレジット)を推進し、結果的に生活の向上に役立っているとの内容でした。時期的には、貸金業法改正が検討(本来の貸金業は、グラミンの様にあるべきではないか等々)されていた時期のことです。さすがに日本では、金額も少額なので、設立は無理では・・・と思っていました。
しかし、グラミン日本が設立されたとの報道がありました。一般の業者からの融資は受けづらくても、働く意欲がある人向けに、就労や起業支援に限定して融資する。と報道されています。
一方で、現在の銀行カードローンは資金使途自由、ユーザーは商品購入、緊急資金等で利用しています。しかし、融資基準のハードルは高く、就労や起業という資金使途での利用は難しいと思われます。
この様なグラミン日本が設立されたというのは、社会インフラを提供している金融機関は、どの様に考えれば良いのでしょうか?
グラミン日本は、銀行法に基づく銀行ではありません。国内では、貸金業者としての登録になります。
金利は、無担保ローンで6~7%程度。一般のカードローンより融資が受けやすいとの報道でした。
これから、起業を考えている人等には、資金面で有効な支援ですね。
グラミン銀行は米英中など41ヶ国に広がっているそうです。
企業業績を収益率で評価する企業にとっては、提供できないサービスかもしれませんね。