金融庁は、地方銀行が地元経済に貢献しているかをはかる指標制度を8月から導入するとの報道がありました。
融資先の経営改善への関与や担保に依存した融資からの脱却など具体的な業務内容も数値化して報告を求めることになりました。
金融機関の取り組みを客観的に把握することで、地域経済への貢献度合いを定量的に捉え、金融仲介機能の改善につなげていきたい考えのようです。
・融資先の経営改善や成長力強化・・・・・銀行の支援で経営が改善した企業数
・融資先の再生などによる生産性向上・・・経営難に陥った中小企業の経営改善の状況
起業を手助けした件数
企業の成長段階に応じた融資額の推移
・担保・保証依存の融資からの脱却・・・・不動産などの担保をとらない融資の件数
・その他
地方金融機関の役割について、どう評価しているか融資先へヒアリングを行った結果、「担当者でも企業の工場見学にすら来ない」「アドバイスや情報が期待できない」等の厳しい声を挙げる企業もあり、積極的な支援を行えていないことがあるとのことです。
今回の数値化は、地域密着型融資の内容を見るための通信簿のようですね。
地域密着型金融機関としてより一層の地域経済の発展につながるよう期待したいですね。