とある日曜日の昼過ぎ、職場の同僚から、突然の訃報の電話が入った。
同じ職場で働くYさんのお父さんが急に亡くなったとのこと。
告別式は、明日の月曜日。
告別式の会場が地方だったこともあって、一番親しかった僕が課を代表して、参列することになった。職場のみんなから、10人分の香典を頼まれた。月曜日の朝、会社に立ち寄る時間もない。快諾はしたものの、さて、立替ておくお金はどう手当てすべきか。給料日前で、手持ち現金も少ない。
そこで、思いついて、銀行のローンカードで、ひとまず借りて、立替ておくことに。
数ヶ月前に、勧められるままに、お付き合いで作っておいたローンカードがここにきて、役に立った。
自転車に乗って、駅ビルの銀行のATMコーナーにむかった。旅費も含めて、必要なお金を借りることができた。
ふだん、自分がお金を借りる生活シーンは思いつきもしなかったが、長い人生、何があるかわからない。やはり、持つべきものは、親友とローンカード?だ。