カードローン残高急増

 先日、新聞報道で、「銀行の消費者ローン貸付残高が急増している。」という記事がありました。改正貸金業法の完全施行(2010年)から、貸金業者(消費者金融・信販・カード会社)は、貸付金額総額は、年収の1/3まで、また上限金利も20%に定められました。

 一方銀行にとっては、個人金融は、住宅ローンに並ぶ大きな収益源で各行とも積極的に推進しています。消費者金融会社を子会社化したり、貸金業者の融資保証で拡大していました。その影響か、最近、銀行のカードローン残高が急増しているようです。
 各社の貸付競争により、過剰な貸し出しになりがちだとの指摘もあります。
 特に銀行は、改正貸金業法の対象外なので、貸付金額総額についての、「年収の1/3まで」という制限がありません。

 利用者はお金が回っている間は滞納しません。過剰な融資は問題を先送りすることになります。将来、新たな多重債務問題とならないことを祈りたいですね。