日銀の今後の金融政策

 量的金融緩和の開始から現在のマイナス金利の導入と3年半経過していますが、当初の2%の物価安定目標が未達の状態です。今回、日銀は、新しく、「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き量的・質的金融緩和」を実施すると発表しました。
 特に、我々に関係する事項としては最長10年の資金を固定金利で供給する新しい金融調節手段も導入するという事でしょう。
 長期金利は、住宅ローンの金利に影響を与える重要な指標です。長期金利の目標値が固定されるということは、10年以上の固定期間のあるタイプの住宅ローン金利は、間接的に目標値が定められたと想定されます。長期金利は現在0%付近ですので、住宅ローン金利もほぼ同じ金利で提供されると思われます。
 地方の金融機関は、マイナス金利下で不動産融資(個人向けアパートローン)を中心に業績を伸ばしています。しかし、今後の人口減少・金利変動等から、現状へのリスク対策も必要かと思います。
 今後、ますます金利以外の付加価値サービス競争になると思いますが、それ以上に顧客ニーズをとらえた特徴あるビジネスモデル(地元への貢献)の検討が必要ですね。