債権回収会社(サービサー)対象拡大へ

 債権回収会社(サービサー)とは、金融機関等から委託または譲り受けて特定金銭債権の管理回収を行う国の許可を得て運営している法人です。
バブル崩壊後の莫大な不良債権の処理のために中長期債権の受け皿としてサービサー法(平成10年10月16日に公布され,平成11年2月1日に施行)から設立されました。

現在は銀行系、投資銀行、政府系、外資系、ノンバンク系など様々な母体の債権回収会社があります。ところが最近、債権健全化が進み譲渡債権の価格が高騰し経営が大変なようで、そこで取扱う債権の対象を広げる事を検討しているようです。
例えば電力・ガス会社から未払いの債権(企業や個人が電気・ガス料金の滞納等)の買取り等です。今迄は金融機関の債権だけでしたが、今後は一般債権も対象にしようと検討しているようです。

 さらに最近では、直接債権を買取るだけでなく人材を現場に派遣して回収指導しているなど幅広く活動しています。奨学金の回収や通話料金の回収指導にも参画しています。
各種税金等、行政で対応できない債権にもサービサーが参画するのも時間の問題のようです。

 金融は、計画的に利用していても突然のアクシデントは起こるもの、困った時は債権者に現状を説明し理解を求めるのが一番でしょう。