地域金融機関収益が融資先で格差

 以前のコラム地域金融機関の役割でも、地域の中小企業や、個人を対象にしたサービスの充実が重要と書きました。

 先日、日銀が収益性で高収益グループと低収益グループを分けてみると、融資先の違いがあるとの報道がありました。内容は、地元の中小企業を中心に融資残高を伸ばした地域金融機関は収益力が高い一方、自治体向け融資を増やした金融機関は収益力が低い。また、住宅ローンなど個人向けも一貫して伸ばし続けた金融機関も高収益グループに属しているようです。

 中小企業の海外展開も増加しています。(「中堅・中小企業の海外展開における国際連携動向調査」独立行政法人 中小企業基盤整備機構 平成25年3月より)
これら海外展開した中小企業の悩みは資金の工面が課題となっており、地域金融機関にとっても、チャンスと言えるのではないかと思います。金融庁が地方金融機関再編に本腰を入れはじめたという報道もある中で、収益強化は重要な課題と言えるでしょう。